NOCTURNAL

日々肝試し

12月最初の週末は遠出をしてライブを見て、あまりの素晴らしさに翌週はぼんやりと過ごしてしまい、あげくに風邪をひいた。ライブは本当にすごかった。人ひとりが発する雰囲気、色気、美しさが千や万の人間を虜にするって本当に途方も無いことなんだと思った。私の見た人たちはとんでもない物を持って生まれたり引き受けた人たちなんだと腑に落ちてしまった。

今週は週末の風邪を引きずってしまって体調が悪い。なかなか治らないし家で大人しくして体力を温存したくなって暮れに予約していた温泉はキャンセルした。今日は帰りにエントランスで同じマンションの住人に返事をするまで挨拶を繰り返されて不愉快だった。私は同じマンションに住んでる人だからといって信用はしないし、それが私の防犯なんだけど、理解できない人もいるんだな。マンションってオートロックの内側の方がよほど危険だと思う。実際事件だって起きてるし。帰りの時間がかち合わないように注意しないと。

「僕が捨てなかった服」という連載を見つけた。服飾関係の人が自分が捨てずに持っている服を紹介する連載。ターゲットは40代男性のようなのでこういうのを買おうみたいには思わないけど(個人的にえー…と思う記事もこのウェブマガジンには多い)、捨てていない服って買った服より面白い。モノのストーリーが好きな人や、一癖あるものが好きな人、自分の美学が強い人、残してるものが全然ちがう。

私は目下服を処分中だけど、これは捨てないとよけているのはシャツ。ダンガリーと薄紫のタキシードシャツはJ CREW。タキシードシャツはトーマス・メイソンの生地。青のストライプもトーマス・メイソンの生地で、クリーニングに出したら貝ボタンが全部欠けて返ってきて、自分でボタンを替えたシャツ。ボタンを付けるときに一番上のボタンだけ糸を紺に変えて鳥足がけにしてある。これ以降シャツは家で洗っているし、安いクリーニング屋は使わなくなった。

逆に処分している服は、鮮やかすぎる緑のTシャツ、白のシャツ、ホワイトデニム、首の詰まったニット。残念なことに白が似合わない…。首の詰まったニットは、タートルネックは大丈夫だけど、クルーネックがだめ。タートルも職場は暑いので着なくなったから処分した。着てみてイマイチと思った服は、処分する紙袋行きにしてたまったら捨ててる。来月は引越しの見積もり訪問があるから、どこまで減るかな。クローゼットはすっきりするけど、一方で服が似合わないのでは?という気持ちになる。

 

少しだけ仕事に余裕ができて先々週あたりからまたレイトショーに行っている。「HIGH&LOW THE MOVIE FINAL MISSION」、「Atomic Blonde」を見た。H&Lは細かいところをもう一回見たいので2回目行く予定。「Atomic Blonde」は洋画では「女神の見えざる手」とタイで2017年見た映画でベストかもしれない。(この2本は絶対にソフトを買う)何も前情報なしで見に行ったけど、冷戦のところはちゃんと調べてから行けばよかった。ブダペストとベルリンでロケをしたようなので次の旅行はどちらかに行きたい。私はすぐドラマや映画の舞台に行きたくなるな。NYもそうだったし。あまりに影響を受けてしまい、次の日は髪の分け目を変えてみたり、黒いアイライナーを買ったりした。あと気がついたのが、私はスローのアクションシーンが大好きだということ。デッドプールのオープニングや、H&L EOSの鬼邪高の登場シーンがすごく好きで、今回はホテルの部屋のアクションシーンがスローになっていて最高だった。何よりシャーリーズ・セロンの身のこなしに無駄がなくてスムーズできれいなのがスローだとよくわかる。今週は「KUBO/二本の弦の秘密」を見に行く予定。

変則の仕事が終わった。残務はあるけど、ひとまず終わった。仕事の他にも先週から今週は研修があって、先週は去年ひと月だけ付き合った人がいたり、同期に結婚相談所に入ったら?と言われたり、いろいろと削られた。今週は今日と金曜が研修。

でもいちばん削られたのは、今朝好意を持っていた友だちに彼女ができたと報告されたこと。遅かれ早かれこうなるとは思っていたけど、思ったより早かった。生活圏が離れているし、どうにもならないのはわかってた。なんでいつもこうままならないんだろうなあ。朝グループラインを見てからじわじわと衝撃で研修中ずっと眠かった。

 

産業医面談に行ってきた。予想通り就業可のお墨付きをもらって帰ってきた。昇進、新しい仕事、30代の体力の低下が重なってしんどくなってるんでしょう、とのこと。自分の食事を作ることが億劫になって、という話をしたら、「ごはんは作んなくてもいいです!」と力強く言われて目からうろこだった。お風呂やゴミ捨てが最後の一線らしい。来年は仕事の量をかなり減らすつもりだし、再来年には繁忙期以外は残業しない勤務形態に変えたいなあ。

週末は「女神の見えざる手」を見に行ってきた。6月にNYに行ったときに飛行機で見て最高だったから封切りも改めて見に行ったんだけど、機内版はだいぶカットされていたことがわかった。キーになるようなシーンも削られていて、初見を映画館にしなかったのを少し後悔した。(削るなら後半の取材のシーンの方が良かったんじゃないかと個人的には思う。)映画はもちろん素晴らしかったし、やっぱりこの映画の衣装が好き。

Huluでは前から見たかった「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」が新しく入ってきていたので視聴。ヴィヴィアンは生きている間には有名にもなれず、生活にも困窮していたのに、若者(監督)が彼女のネガをオークションで見つけ、この映画やプリントでお金を稼ぐ不条理。面白く見たけど、釈然としないもやもやが残った。自分のやりたいことは、早く、生きているうちに、主張しながらやらないとダメだ。